お気に入り短歌&俳句

この日付の朝日新聞朝刊「歌壇&俳壇」より

 

●五反田を「ごはんだ」と読んだ新人が恵比寿で遊ぶようになり春(東京都 上田さん)

→新人かわいい。でも、そのままの初々しさを保つのは無理っぽそう。

 

●三月の十一日を忘れたる姑は三月十日を語る(長野市 原田さん)

永田和宏評:原田さん、三月十一日を忘れても、東京大空襲の記憶だけは無くならない姑。遠い記録が残る不思議。】

PTSDは平成になってから取り上げられるようになったけど、戦争の被害者も加害者も、いまだに苦しんでいることを忘れてはならない。

 

●河内弁操りて売るタコ焼き屋イラン生まれの男と見えず(吉野川市 喜島さん)

→関西弁でも大阪弁でもなく、河内弁というところがすごい。異国で異国のソウルフードを頑張って売ってる。

 

●AIに職を奪はれ予想屋のタケちゃん狙ふ大穴小穴(霧島市 秋野さん)

→銀行員かな、と思ったら意外にも予想屋。イラン人もタケちゃんも時代の荒波にあらがって頑張ってる。

 

●「アンパンマン、きた」とはじめて二語文が言えたねアンパンマン来てないけど(東京都 伊東さん)

→じゃあ、何が来たんだろう? アンパンマンの霊か?

 

猫の恋枯葉蹴散らし谷底へ(箕面市 櫻井さん)

【高山れおな評:櫻井さん。「枯葉蹴散らし」の小気味よさ。】

これって、どういう意味だろう。めすねこに突進したら地面が無くて谷底に墜落したという凄惨な句か。それにしては、れおなさんはのんびり評している。

 

●フーテンのドラとなりたり猫の恋(日田市 原田さん)

→だじゃれやんけ。