お気に入り短歌


この日付の朝日新聞朝刊「歌壇」より


・ぬらしたる前足を振る猫がゐてまだ鎮まらぬ金魚鉢の内(仙台市 坂本さん)
→【永田和宏評:坂本さん、見られた猫は慌てて前足の水を切ろうとしたのか。バツの悪そうな猫の顔。】

・大人しくパンダは身長を測られる巻尺を鼻の先に当てられ(横浜市 竹中さん)

・亡き猫のつめあと残る壁をなで温もり想う秋の夕ぐれ(寝屋川市 篠原さん)

・子供にはいつも厳しくシニアにはいつも甘過ぎるバイオリン教室(生駒市 増田さん)

・台風に気合いを入れて髪を梳(す)きカッパを着込み休校と知る(東京都 佐藤さん)