日台政治家たちとことば


「ヤ~~~っと連敗脱出」という見だしてヤクルト連敗脱出を報じるこの日付の朝日新聞朝刊に、いくつかの興味深い記事があった。

●1つ目は書評欄。評者・佐倉統の書評のなかにある「山室恭子効果」にもウケたが、それはそれとして、保阪さんと斎藤美奈子さんの特別対談である。

http://blog.goo.ne.jp/2714965/e/11659325fa70606a2f450f6c95886749
http://www.asahi.com/articles/DA3S13051003.html


斎藤さんが暴言や失言をする政治家の特徴として
1)過去への敬意を欠いている。歴史を知らないし、先人に学ぶ気もない
2)現在、すなわち国民に対する誠意を欠いている。適当にごまかそうとする
3)未来に対する責任を欠いている。

を挙げると、保阪さんは本を読まないヒトの特徴とも重なるとして、やはり3つ挙げた。
1)形容詞が多い
2)結論しかいえない
3)耳学問だから話がもたない

斎藤さんの3つをみて、未来志向って過去をなかったことにするのではないという当たり前のことをもう一度嚙みしめた。そして、文系学部の存在意義について述べた学長さんの話だかなんかを思い出したりした。

そして保阪さんの3点。特に「形容詞が多い」がすごくインパクトがあった。
ここでは、アレクサンダーテクニークを学ぶ学校・BodyChanceのレッスンで、キャシー先生が言ったことを思い出す。
人間のやっていることはすべて「動詞」だと。
当たり前なんだけど、でも演奏のときはそれを忘れていたのだった。


●そして同じ新聞の国際欄では、台湾もことばについて模索していた。
「両岸つなぐ言葉 探る台湾」

・两岸一家亲 (両岸は1つの家族) 台北市長・柯文哲市長。習近平も用いたことがあるという。
・亲中亲爱(中国と親しみ台湾を愛す) 頼清徳・台南市

ほか「和中」(中国と和する)「知中」(中国を知る)などの発言が民進党系の地方の首長たちによってなされているという。

国の未来がかかる真剣な言葉選び。一方で、言葉があまりにも軽すぎて意味を持たなくなっている日本の政治家。




●女性と髪型 挑戦の歩み
http://www.asahi.com/articles/ASK7M1383K7LUCVL04W.html
●けけたん(ねこ)
http://www.asahi.com/articles/ASK3J5X1ZK3JPLXB00W.html