おきにいり短歌&俳句


この日付の朝日新聞朝刊「歌壇&俳壇」より

・まっ先に狙われるのはほんとうのことを言う人、NOと言う人(佐渡市 藍原さん)
【高野公彦評:共謀罪の法案についての不安を、第二首はさりげなく歌い、第三首(引用者注:↑の句)はずばりと歌う】

・国民は共謀罪で監視されマイナンバーで括られている(三郷市 木村さん)
・過ちは繰返します反省も平気でします日本人です(いわき市 馬目さん)
【馬場あきこ評:第二首(引用者注:↑の句)から第四首(引用者注:↑の句)は今の状況の中、庶民的な視野からの感慨。悲憤や苦さを嚙(引用者注:「嚙」はママ)みしめる歌が多かった。】

・もの言わぬ国民なれどもの言えぬ国となりてしまわぬように(埼玉県 島村さん)

俳諧の円座も危うし共謀罪横浜市 穴沢さん)
大串章評:第二句。共謀罪は俳句の座にも迫るのか。要注意】

→百歩譲って(実際は0.5歩も譲るべきではないが)、ほんとうにこの法案が必要だとしても、数々の法案を強引に通し、オリンピック招致や国会の場で平気で嘘をつき、教育勅語を暗唱させるような教育を賛美し、国内ならず海外マスコミにも圧力をかけ、内部告発者を罪に問うような発言をし、国会でろくな答弁もせず、外国からの抗議には逆ギレし、姑息な手段で法案を通そうとする、そんな人々が推進する時点で、もうダメだと思う。ていうか、「特定秘密法案」の「丁寧な説明」とやらを早くやれよ! 



・五限目の授業終へたりただ一人頷きくるる生徒を杖に(可児市 前川さん)
永田和宏評:前川氏、同感!会場に教室に一人でも頷いてくれる人があれば、それに縋るように講演も授業も終わりまで走ることができる。】

わかる。ほんとうに分かる。でも、寝ている人にも私は思いを寄せたい。